お茶の水 |
(中央区市場町) |
大和橋を渡り亥鼻山への登山口にある史跡「お茶の水」は昔から有名であるが、今は交通の激しい所となり落ち着いて居られない場所になってしまった。市街化の波に押されて敷地も狭く昔の面影は無い。 太い樹木の下に小さな祠と石灯籠が立っていて、この付近の人がお守りしているのか掃除が行き届いている。大木の幹の下に茂る植え込みの中に、お茶の水は滴り落ちていた。 脇に小さなししゃくが置かれてあり、飲んでみると泉の味だ。亥鼻山の水脈から流れる水が昔を偲ばせる。この水で源頼朝にお茶を献じたり、徳川家康が鷹狩りの際にここへ寄り喉を潤したという。 |
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